report

　だいぶ以前から５月８日から福岡市の中世博多展で元寇のロケがあるらしいと聞いて、渡部さんも参加されるのなら絶対に行くぞときめていた。いよいよということになって念のため問い合わせてみると渡部さんは参加されないらしい。
　がっかりしたが、以前から迷っていたキャラメルボックスの御芝居を見に行く事に決め、ついでに博多に転勤になった夫の友人と食事しようと言う話になってホテルや１３日の昼公演のチケットを手配する。
　いよいよ明日出発と言う金曜日の夜、○タストをチェックしていると志摩町で「時宗」のロケがあるという情報が！渡部さんが参加されるかどうかわからないがせっかくのチャンスだ。翌朝夫に恐る恐るお伺いを立てる。　夫もまあいいよと言ってくれたので、期待を胸に一路新幹線で博多に。
　しかし志摩町って、ニギの浜ってどこ？状態で駅の書店の地図を見たり旅行案内の女性に聞いたりして、やっと筑前前原駅まで地下鉄で行けばいいらしいと判明。　腹ごしらえをして地下鉄で前原へ。

　着くとゴルフの大会があるらしく案内の人が立っていたのでニギの浜はどうやって行けばいいのか聞く。
　芥屋までバスがあると聞くが乗り場もいまいち良く分からない。みると観光案内所があるのでこれ幸いと中に入って聞く。そこの女性は昼食中にもかかわらず志摩町の観光協会に問い合わせてくれたり、バスの時刻や降りる場所など親切に教えてくださった。

　やがてやってきたバスは１０人乗りくらいのマイクロバスで少し驚く。住宅地の狭い道をくねくねと揺られる事４０分程、教えられた停留所でおりた。
　が、海はどこ？というような山の中でとりあえず歩き始めるがのどかな農村風景が続くばかりで不安がつのる。

　１５分くらい歩いていると案内の人が道端で待機していてロケ地の地図をもらったり近道を教えてもらう。
　まだまだ歩くよと言われてすでにへこたれていた夫はうんざりしている。御天気が良くてよかった。これが夏だったりしたら夫は怒り出してだろう。
　ようやく幣の浜に１３:３０くらいに着く。結局３０分以上歩いたことになる。
　幣の浜はきれいな弓状の白砂の浜辺で青い海に白い波、瀬戸内の海とはさすがに違う。

　海岸に柵ややぐらを組んで旗指物がたくさん立ててある。ちょうどお昼の休憩が終わった所だったようだ。続々とエキストラの人たちがやってきて位置に着いたり馬が出てきたりして、撮影が始まった様子だが遠いので誰が何をやっているのか良く分からないのがもどかしい。

　１時間くらい見ていたら休憩用のテントに、どこかで見た事のあるような彫りの深い若い俳優さんがこられて手伝いをしている地元の方たちと写真を撮ったりされていた。　近くにいた女の子にあれは誰？と尋ねると時宗の弟役の人だそうだ。比留間由哲さんだった。夫いわくTVで見るよりいい男だそうだ。なんの役か分からないけどダンカンさんも来られていた。
　ダンカンさんと比留間さんはなにやら暖簾状のつけ毛をつけている。どうやら兜の下はかつらではなく見えるところだけつけ毛をつけるようだ。
　休憩用のテントは見学者席の近くで、これが渡部さんだったらな～と失礼ながら思った(^_^;)
　その女の子に渡部さんは来ないのですかと聞くと明日とあさって来られるとの事。
　やっぱりな～と落胆する。(涙)

　スタッフに貰ったと言う撮影予定表を彼女が持っていたので見せてもらったら、それに１３日｢１５:３０～１６:００海を見る時輔｣とあるではないか！。明日のお昼はお芝居のチケットを予約しているのだ。内心ものすごく悔しい。

　しかし！１４日の１４:００～１５:３０に渡部さんの撮影ありとの文字がその予定表に。
　いい加減あきてきた夫にうながされてその場を後にしたが「14日にもう一度来てやる！」と密かに心に誓うのだった。

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